カイロプラクティック・姿勢療法

姿勢と運動性、身体機能を向上させる姿勢療法で、お身体のお悩み根本解決!

KCSセンターたかの施術院

〒606-8103 京都市左京区高野西開町48-2

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腰痛の基礎知識(医療系)

腰痛の基礎知識

ここでは、一般的な腰痛、医療系からのお話です。

腰痛とは?

腰痛の場所

腰の痛みのでる箇所の例

腰痛を一言でいうと?

腰痛は、多彩!で人それぞれ!

なんじゃそれ?となります。


とにかくこれだけ、高度医療の時代に、
とりわけ世界でもトップクラスの
日本の医療に置いて、未だ解明されていない
不思議なものといえるでしょう。

 

ここでは、日本の医療での腰痛説明を
分かりやすい様に少しずつ行います。
痛くて対処法を知りたい方は、飛ばして
対処法から見て下さい。

 

腰痛は、病気の名称ではありません。
腰痛とは「腰やその周囲が痛い」
といった訴え(症状名)です。

例えば、あなたが足をどこかにぶつけて、

足が痛く、病院に行ってレントゲンを撮って
先生から、『足痛』ですねとは告げられません。

打撲症や骨折、足関節のネンザなど、病名が
つくか、あるいは、なんらかの起っている事
に対する説明がつくような症状名がつくと思います。

 

さらに、例えば『腹痛』も同様の症状名です。
胆石症や胃潰瘍、急性腹症などの
原因を表す様なちゃんとした病名が
調べた結果付いてゆくのです。

ところが、ところがです。
重たいものを持ってギックリになっても
姿勢が悪くても、

スポーツ、冷え、疲れ、生理に伴って、内臓から等々、
からのものも全て『腰痛』と、ひとくくりで何でも

使えてしまう万能な言葉になっています。

 

むろん『急性腰痛症』という病名はありますが
原因を表せないそのまんまの病名になっています。

これは腰痛がまだ解明できていないもので
『腰痛原因の特定の難しさを示唆しています。

※もちろん腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症
腰椎分離・すべり症、圧迫骨折など、腰痛の20%
に対しては特定可能。



以下のように、腰痛は非常に多彩で、一口に腰痛と
言っても十人十色、様々です

たとえば、感じ方も様々

激痛・最悪・痛くて何も出来ない
重い・だるい・違和感
腰が抜ける・腰の存在を感じる
何となく変・ぎっくり腰の前兆
さらに、しびれ・熱感・冷感
坐骨神経系の症状も含んだり、
様々です。

 

実際、痛みの出る箇所は、図の様に
色々です。(図の赤丸やその周辺など)

さらに、太ももが突っ張ったり脇腹・
肩甲骨の内側まで、症状が及ぶこともあります。

 

この痛みの場所と痛みのタイプなどで
その原因の特定が想定できます。

 

 

 

腰痛の痛みのある部位や範囲の違いはどこから?

腰痛の原因

どうして痛む場所や範囲が様々違うのか?
原因や由来が違うのも一因です

実際、図のように、脊椎(運動器)から
くるもの、内臓神経血管に由来する
もの、心因性いった5つに大別されて
おりいます。

腰痛ガイドライン2019年判ではこの5つ
に加え
その他が追加されました。

原因特定が難しいのは、
これらの複合も
考えらるからです

 

普通に考えれば、腰痛は、腰や背骨・骨盤
など運動器(筋骨格系)から来ていると考え
るでしょう。

しかし、実際はそれだけではないのです。

 

腰痛で悩んでおられる方は多い

厚労省調査の国民のお悩みワースト5

平成22年国民生活基礎調査(厚労省)
の国民の体のお悩みの症状ワースト5

生涯で約8割の方が腰痛で悩む
といわれています。

 

現在、日本でも2800万人およそ4人に一人
腰痛で悩んでおられます。(厚労省より)

 

表は、平成22年度国民生活基礎調査
(厚労省)体に感じる症状の順位です。

 

あらゆる体の痛みの中で、

腰痛は、男性1位女性2位

と、男女とも上位です。

 

この表をさらによく見ると、肩こり手足の
関節が痛むなどの、運動器(筋骨格系)に
関係するお悩みが、多いのが分かります

軽微なものを含めると
腰痛や肩こりの99%以上が
命に関わらないことが多いので
特に日本では過小評価される傾向です。
しかし、たとえ命に関わらなくとも、
苦痛のある方にっては、非常に不快感で
日々生活し続ける辛い状態です。

さらに酷くなると日常生活に
多大な支障を来すこともあり
生活の質(QOL)を低下させる
とても大きな問題と考えられます。


 

こういった筋骨格系(運動器)のトラブルは
将来要介護へのリスクが高まります。
痛みや苦痛だけでなく、外出や運動の機会が
減り筋力低下(サルコペニア・ロコモ・フレイル)
や、人と会う機会が減ることで気分低下やうつ
認知症などにつながって行くケースもあります。
国や地域で予防を出来るような体制が必要と
感じます。

 

 

病気か病気でないか?という分類

 

腰痛には、様々な分類がありますが、
その原因が、

原因が特定できるかどうか?

ほぼ同義として

病気か病気でないか?
という基本的な分類があります。

 

ナゼこんな分類が必要か?というと、
その後の医療に置いての治療が全く違うからです。
だから、あなたがもし普通の『よくある腰痛』で
お悩みの場合は
不要な知識ですが、言葉だけ
知って頂いてもいいのでは?と思います。

 

【特異的腰痛と非特異的腰痛】

という分類方法。

 

特異的腰痛とは、

特定の原因疾患が分かっている場合

(何らかの病気や疾患がある場合)

 

 

特異的腰痛とは、

原因が分からない、よくある普通の腰痛

 

 

 

※以前は、病気が原因の腰痛のことを症候性腰痛、
そうでない普通の腰痛のことを非症候性腰痛と
いわれてました。

特異的と症候性はほぼ同じような意味です。

 

症候性腰痛 ≒ 特異的腰痛

症候性腰痛 ≒ 特異的腰痛

 

 

≪さらに補足≫

【器質的腰痛と機能的腰痛】

さらに、過去には、器質的な腰痛・機能的な腰痛という
言葉が良く使われていました。

 

 ▲器質的な腰痛とは

    変形や変性など病理的な変化がある腰痛。

 

 ▲機能的な腰痛とは

    器質的まで至ってなく、運動器の機能的な
    問題に起因する場合の腰痛。

 

これらの関係式は、およそ以下の通りです。

◎症候性腰痛 ≒ 特異的腰痛 ≒ 器質的な腰痛

◎非症候性腰痛 ≒ 非特異的腰痛 ≒ 機能的な腰痛

 

 

特異的とは、特定の原因疾患がある場合

 


 

 

 

 

特異的腰痛の問題点

同じ腰痛でも、特異的(症候性)腰痛の方が
チョット違った問題
がでてくることも多く、
あまりよろしくありません。

前述した危険な腰痛の場合があるからです。

 

 

 

腰痛原因はほぼ分かってきた
78%以上は原因究明された!?

 

腰痛診療ガイドラインより、

以前(2012版)は、左側円グラフより

非特異的腰痛は全体の85%。
15%が症候性腰痛でした。

2019版は

非特異的腰痛は全体の22%。
78%が症候性腰痛でした。

※詳しく問診することで腰痛原因は78%以上
特定が可能とされています。

 

【当院よりコメント】

特異的腰痛と、そうでない的腰痛
を鑑別(見極める)ことは当院にとっても
大切です。

それは、我々に診断行為は違法で出来ま
せんが、
患者さまの原因の対処として
一番ふさわしい所にいっていただく
ことが大切だからです

とくに我々の所に最初に訪れた患者さま
(どこの医療機関にもかかられていない)

に対し、適切な所でケアを受けて頂ける
ような道筋をつけておくことが必要です。

当院は、近医にご紹介できる先生がおられ
ますので、何らかの病気の可能性があれば
ご相談し
ご紹介しております。

 

 

 

現在わかってきた腰痛原因は?

日本整形外科学会の腰痛診療ガイドライン
2019版から

円グラフに示す様に
原因不明の腰痛は22%
腰痛原因ははぼ究明されています

ただし、画像診断等の明らかな証拠がない
場合もあります。
しかし、どの様なタイプの腰痛か?等
大まかな方向性が示されたことは
患者さまにとって有益です。

 

原因が究明されれば、正しい対処ができ、
腰痛克服が大きく前進するはずですが、
中々そう簡単にいかない現状もあります。

 

非特異的腰痛について(あるレベルまで自己対処可能)

 

普通のよくある腰痛です。

 

キッカケは、

  • ゴミを拾おうと思って前かがみ
  • 長時間座っていて立とうと思うと
  • 朝起きたら腰が伸びなくて
  • クシャミをしたら
  • 高いところの物を取ろうとしたら
  • 普通に振り返ったら
  • 滑ってこけそうなのを、踏ん張りなおして

                       などなど

このように大したキッカケでは無いのに、

とても痛い腰痛になる場合があります。

もちろん、病気や疾患がなくとも起こります。

 

非特異的腰痛は、下肢症状(足に痛みやしびれなど)がなく、

腰痛の裏に悪い病気や疾患が隠れていないものです。

 

非特異的腰痛は、腰やその周辺に、病気や疾患を疑って、
最新の医学を用いても捉えることが出来ないものです。

非特異的腰痛(non-specific low back pain)
機能的腰痛などと称されます。

 

★この非症候性腰痛は当院にとって重要なので、別の項目で、詳しく後述します。

特異的腰痛について

病気や疾患(=症候)が原因の腰痛です。

病気や疾患が必ずしも、その腰痛と関係しているわけではありませんが、原因が特定出来ることが多いです。以下の表に、代表的な病名・疾患名を脊椎・内臓・神経・血管・心因性の5つに分類し示します。

 

  由来からの分類別の特異的腰痛の症状・疾患名
由来からの分類症状・疾患名

 

 

 

脊椎系(運動器)

腰椎椎間板ヘルニア  腰部脊柱管狭窄症  腰椎分離すべり症 

腰椎変性すべり症   腰椎椎間板症   腰椎椎間関節症

不安定性脊椎  側湾症

胸・腰椎の圧迫骨折   靱帯・軟部組織の骨化

代謝(骨粗鬆症)   腰椎や骨盤部の良・悪性腫瘍

感染(化膿性脊椎炎・脊椎カリエス) 

炎症(リウマチ性脊椎炎・硬直性脊椎炎)  外傷 など

 

 

内臓系

腎尿路系の結石   腎盂腎炎   急性・慢性膵炎   胃・十二指腸潰瘍(背側) 

婦人科系の疾患   腹膜・後腹膜の感染炎症

良性・悪性腫瘍 その他

神経系馬尾腫瘍   脊髄腫瘍
血管系腹部大動脈瘤   腹部大動脈解離

心因性

うつ・その他の精神疾患   
社会心理的な問題(家庭や職場、地域、生活習慣上のストレス)

これらは、病気や疾患なので、そのまま放置しておくと、

患者様の不利益 に繋がることが多いです。症状が、急性で

強い場合は、我慢できず 医療機関に受診されるでしょうが、

実はそうで無い場合がむしろ問題です。

大丈夫だろうと思って、何も対処しない間に進行することがあるからです。

 

腫瘍(良悪性)・感染・炎症や外傷の急性期などは

 レッドフラッグ(赤旗)いわれ危険な腰痛とされ要注意です。

 

急性腰痛・亜急性腰痛・慢性腰痛 その違いは?

 

急性腰痛・慢性腰痛の分類の違いは、
腰痛発症からの期間の違いで定義され
ています。
 

一般に急性症状と慢性症状の違いは

急性の痛み:強く激しい痛み

慢性の痛み:重い鈍い継続するような痛み

とに分かれています。

 

しかし、この期間の違いにより、症状的に
急性と慢性がハッキリ分かれることはなく
急性症状が長く続いたいり、早めに慢性症状
のような状態になられる方もおられ、日本では、
急性と慢性の間に、亜急性腰痛という分類が
追加されたのではと想定されます。

(※ぎっくり腰は急性腰痛の中に入ります。)

 

日本の基準は下記表のとおりです。

      (※2012腰痛診療ガイドラインより:日本整形外科学会)

 

≪補足≫ アメリカの急性と慢性の分類基準

※この期間による分類は、国によっても異なります。
アメリカの成人急性腰痛のガイドライン(※)では、
急性腰痛は、発症後3ヶ月未満の腰痛を指し、
3ヶ月以上を慢性腰痛
されていました。

(※1994年のアメリカで行われた腰痛調査)

 

◆腰痛の自然経過として、一般的に言われているもの

急性腰痛・ぎっくり腰(発症~4週間

 

 

一般的に、急性腰痛は】

多くの腰痛は、発症から2~3日、1週間
ぐらいまでで、
ほぼ激烈な痛みは消失する
ことが多い。

長くとも2週間ぐらいまでで、日常生活に
ある程度支障が無い程度まで自然消失する
ことが多い。

ただし、ひどいぎっくり腰の場合は1~2週
あるいは4週に及んで
辛い状態が続くこと
もある

 

でも回復してきたからと言って
手放しで喜べないことも多いです。
 

【エビデンス】

●腰痛は発症1か月で急速に改善するが
約60%は12か月後も腰痛を有する

●腰痛の再発を経験する患者は約60%

        (腰痛診療のガイドライン2012より)

 

また腰痛は多彩なので、人によって時によって
異なるので必ずしもそうなるとは限らない。
期間はおおよその目安。

 

急性腰痛・ぎっくり腰の対処法→

 

 

亜急性腰痛に移行(4週間~)

2週間を過ぎても少し腰痛が残っている場合
を亜急性腰痛と称されています

腰痛が回復途中で新たに小さな再発をしている
可能性もあります。

慢性化腰痛への移行を予防することが大切です。

※生活習慣や環境の日常生活動作の見直しも必要。

 

慢性腰痛に移行(3ヶ月~)

3ヶ月を越えても、腰痛が残っている場合を
慢性腰痛と称されています

一般に、急性腰痛に比べ、痛みの強さは強くないですが
長期間の負担でストレスも増え、辛く感じるものです。

早めに改善させておくことが大切です。

 

慢性腰痛の対処法→

 

慢性腰痛の長期化

 

慢性化する腰痛は、良くなったり悪くなったりを
繰り返したり、ず~っと低空飛行をする場合があります。

中には、「何をしても改善しない」といった永遠に腰痛
が続くと感じられる場合もあります。

 

しかし、一方で軽い方もおられます。

軽めの方は

●軽い腰痛をいつも感じている。
●軽い腰痛がたまに出るがそれ程悪くない。
●完全にスッキリしない。
●腰痛をギャグにしている。
●腰痛なんか誰でもなる、大したこと無い
 などと軽視する発言のレベル

などです。

軽めの間に改善させておくことが重要です。

 

 

慢性腰痛の対処法→

 

 

上手に付き合っていくのが目標となる
もうなおらないかも?タイプの慢性腰痛

 

3ヶ月を過ぎても、中々改善せず、その痛みが
ある程度強く、日常に支障がある場合は、
心身ともに非常に辛い状態です。

こういった難治性の腰痛になった場合は
改善は難しく、痛みの緩和が目的になる
場合もあります。

腰痛は人それぞれですから、自分に合った、
対処法を行うことです。

 

 

慢性腰痛の対処法→

最初に戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 急性腰痛・ぎっくり腰

ぎっくり腰は、急性腰痛?

 

ぎっくり腰は、急性腰痛の

またの呼び方、俗称です。

 

急性腰痛の中でも、突発的で

激烈な腰痛を指します。

 

しかし最近は、軽~いタイプでも

『この前ぎっくり腰になってね~

などと使われることがあります。

 

症状は、急性腰痛なので、発症後、

数日~4・5日は強い痛みがあり、

長くても大体2週ぐらいまでで、

軽快してゆくことが多いです。

 

 

【矯正を受けるなら】

ぎっくり腰の矯正を受けるなら

早ければ早いほどいいです。

発症直後であれば、炎症が回って

いないので回復しやすいから

おすすめです。

 

※時間が経つと、二次的に炎症が周りの組織に

波及してゆき、矯正がちゃんと行われていても、

完全に痛みは消えないことが多くなります。

 

【ぎっくり腰・キツ~イ急性腰痛の対処法として】
   今!痛くて何とか対処されたい方!

 

腰痛の対処は様々いわれていますが、
突き詰めれば姿勢体の動かし方
2つが大きなポイントです。

 

 

 

1 姿勢

 

特に、痛みが強い時の姿勢のコツ

体幹を直立させた姿勢を目指す!

最初は痛みが出にくい姿勢から

ムリは厳禁。出来るだけ痛くない範囲を
探りながら体幹直立姿勢を行って
ください。

 

2 体を動かし方

大切な2つ目のポイントは安静にし過ぎない、

動ける範囲で適度に動くこと(※)

※このことは、2012腰痛診療ガイドライン
(日本整形外科・日本腰痛学会 監修)
でも、『安静は必ずしも有効な治療法といえない』
というエビデンス(科学的な証明)があります。

 

●動ける範囲の適度って、どの程度?

これは、だれも答えを出せません。
さらに、同じ人でも、日によって、
時間帯によっても
違うので、ご本人が、
会得するしかないのです・・・

 

 

 

 

 

ぎっくり腰の対処法!

体を動かす時、物を持つ時など
悪化させない日常生活の
2つのキーワード

 

とにかく NG!

【重いもの素早い動き

 

痛みの強い時期の、急性期のキーワードです。

 

これを避けてください!

 

 

 

●重いものは持たない!

 

自分の体だけでも支えられないのに

重たいものを持ったりるすと、良くないです。

 

 

●動く時、動き始めはゆっくり!

 

早い動きは、回復を妨げます。

特に動き始めの『初期動作の動かし方が大切。

 

 

【一口メモ】

補助的にコルセット一時使用も有効

 

負担がかかっている時期や

負担のかかる作業をする時は

 

コルセットなども一つの方法です。

 

※ただし、日常的に長期間コルセットを使い続けることは

筋力低下により、より回復が遅れ、慢性化する可能性が

あります。

楽になってきたり、自信がついて来たら、少しずつ

外す努力をして下さい。(ただし、急ぎ過ぎないこと)

 

 

              

 

 

 

寝ているときも大切!

 

就寝時に、人は身体を回復させます。

しかし、寝いている間に腰痛を悪化させる

こともあるので注意です。

 

 

寝返り

 

  動き始めが痛いので、基本動きたくないもの。

      寝がえりは、腰痛回復にとても大切。寝返りの

角度や動作は少なめで、ムリせず行って下さい。

 

【寝具について】

 

腰痛の方には適切な寝具が大切です。
寝具が助けてくれます。

 

柔らかい寝具で、腰が沈みすぎるものや、
硬すぎるものは、回復を遅らせるます。

 

(※寝具について詳しくは→)

 

 

 

 

絶対安静ではなく、できれば動いた方がよい

 

 

適度に動くのがいいのです。
前述のエビデンスです。

 

痛いかも知れませんが、
動いた方がいいのです。

 

 

同じ姿勢をしていると、体は固まります。

ちょこまかこまめに動くことが大切です。

 

 

 

 

外傷性、スポーツなど、突発的な、事故や
ケガなどでの発症は、安静と医療機関へ

 

 

腰痛は、動いた方が回復しますが、

全てがそうではありません。

 

 

事故やケガなどに起因するぎっくり腰

 

の場合(外傷性)は、損傷があるかも

 

しれませんので安静が必要です。

 

 

 

ある程度の強い痛みや、

中々回復しない場合などは、

 

 

早めに医療機関に掛かられることをお勧めします。

 

 

 

 

歩行がとても有効

 

 

腰痛改善と言えば歩行です。

 

腰痛に対し、効果があって、一番身近な運動。

本当におすすめです。

 

無理をしない程度に行うことが腰痛回復

の助けとして、とても有効となります。

 

 

 

腰部を触ると熱感を感じたら冷やしたり
シップをしたりなどが楽になることも

 

冷やした方がいい、温めた方がいい

ということが論争されています。

 

実際は、ケースバイケースです。

 

 

一般的には、発症後1~2日で、

腰に熱感があり、炎症を疑えば、

冷やす方が改善が早い場合が多いです。

 

 

それ以降は、暖める方が回復が

早くなることが多いです。

 

 

 

【お風呂も注意】

炎症が強い時期に、お風呂でじっくり

暖めると炎症が進んで、激痛になる場合

もありますので注意です。

 

少なくとも発症1~2日は、

温め過ぎない方が良いようです。

 

 

※温めるか冷やすかのエビデンスは

確定していません。

 

 

 

 

 

 

早期復帰を焦らず、あくまで改善状態
(症状の強さ)
 さに合わせること

 

激烈な腰痛も3日~1週間ぐらいで、自然経過として

何とか歩けるようになることが多いです。

 

誰しも早く復帰したいと思うもの。

しかし、ここで無理をすると、慢性化し難治性になる

恐れがあります。

 

 

 

姿勢と運動性の改善を行うこと

 

 

ぎっくり腰の発症から回復に向かう時期は

正しく改善させるためにとても大切です。

 

この時期、姿勢と運動性といった機能面をしっかり、

改善させておくことが、慢性腰痛にならない

秘訣でもあるからです。

 

KCSセンターで行っている、姿勢療法は

この部分を専門的に行っておりますので

ご自身で対処が難しいと思われたら

ご相談下さい。

 

 

 

ぎっくり腰は、=急性腰痛なので急性のもの?
という疑問
急性腰痛は、今まで全く悪くなかったのに
急に
悪くなったもの?

 

急に腰痛になったから、急性腰痛だ!

 

確かに、突発的な事故やケガ、外傷などから

はじまる場合は、それ以前は全く悪くなかった

ケースですが、少数派です。

 

ただし、

  • 床のゴミを拾ったら
  • 振り向いたら
  • くしゃみをしたら・・・などで

ぎっくり腰になった!

 

たったこれだけで?

 

ホントに?となるでしょう。

 

これらから分かることは、本当に、

それが直接的原因であったのか?

というと疑わしいですね。

 

実はこれらの例は単なるキッカケで、

中長期にわたって腰痛になる原因を

抱えていたと考える方が自然です。

 

だから、日々の積み重ねの中で腰痛原因

が溜まらないような日常を送ることが

大切です。

 

したがってほとんどの腰痛は、慢性的な

ものがベースに有るといえるでしょう。

 

 

 

 

腰痛は人間が2本足で生活するから?

 

腰痛は、人間が2本足で生活するからなるのでは?

とよくいわれています。

 

確かに、腰にかかる力学的負担(荷重)が、

腰(背骨)を縦方向(重力方向)に貫く方向

に力が加わり負担が掛っていると思えます

 

だから椎間板も圧縮されて、ヘルニアにも

なりやすいと想定されます。

 

本当でしょうか?

 

実際、それは正しいでしょう。

 

もし、無重力ならヘルニアにはならないでしょう。

 

しかし、最近、4本足のわんちゃん(犬)の

腰痛が問題となっています。

わんちゃんも椎間板ヘルニアにもなります。

ダックスフンドやフレンチブルドッグなどが

多いといわれています。

確かに、胴が長く腰に負担が掛りやすい体幹を

している様です。

腰痛には、まだ、さらなる研究が必要ですね。

 

※ヘルニアの原因として、椎間板の損傷が挙げられます。

椎間板は、2重構造。内側に半液体のゲル状の髄核(ずいかく)

外側は24層とも36層ともいわれている繊維輪(繊維の層)です。

この繊維の層が、経年的にだんだん亀裂が入ってきて

内側の髄核までに達する損傷に至り、髄核がそこから

漏れてくる。漏れた髄核が、神経を圧迫して発症するのが

椎間板ヘルニアでも髄核ヘルニアとよばれるタイプです。

(通常のヘルニアと呼ばれているタイプです。)

一方、繊維輪自体が突出する人の高齢者に多いタイプの

ヘルニアもあります。高齢になると髄核も水分減少がおこり

飛び出すもの自体が無くなりますので、高齢者はヘルニアに

ならないといわれたこともありますが、繊維輪によって

圧迫されている病状のヘルニアがあります。椎体間が狭く

なることで椎間板圧が高くなると全周性に繊維輪が突出して

神経圧迫しヘルニアに至るといわれています

 

犬の場合は、重力方向が違うので、どういったメカニズムで

なるのかは分かりません。可能性として、胴が長く歩行時

や運動時に腰の縦および横揺れが他種類と違って大きい

可能性があります。

そん結果、椎間板繊維輪に亀裂などのリスクが高いことが

考えられ、そういった状況で、経年変化(老化)と胴が長いなど

からくる体幹動揺性が大きく、椎間板圧が高くなる瞬間もあり

ヘルニアに至りやすいのではないでしょうか?

 

 

人間は、2足立位・2足歩行に対し進化しきっていないといわれています。

でも、いつになったら進化するのでしょうか?

現在の、体を極力使わないで事足りる文明社会は、人の体を進化させる

のではなく、逆に退化していってるといった方が正しいかもしれません。

腰痛にならない為には、よい方に体を進化させなければなりません。

そのためには、体における重要なポイントを向上させる必要があります。

それは、姿勢であったり、筋力、骨格の安定性、体を使うライフスタイルなど

の改善が必要です。これらは全て、やはり生活習慣に関係しています。

 

KCSセンターでは、過去より腰痛は生活習慣病と考えております。

 

日々の生活の中で腰痛は作られる。様々な原因がありますが、

その中心となっていことが姿勢や運動性に関係する問題です。

当院では、その方にとって、特に姿勢や運動性の部分について

大切な個別のアドバイスも行っておりますので関心のある方は、

お問い合わせ下さい。

(最初に戻る↑)

 

 

 

 

3 慢性腰痛(非常に様々です!)

 

腰痛は色々

慢性腰痛はもっと色々

 

発症後3ヶ月以上の腰痛を慢性腰痛といいますが、
痛みがあるのかどうか分かりにくい?
軽い違和感レベルのものから、
辛くて日常生活に支障をきたしているものまで
非常に多岐にわたります。

 

 

慢性腰痛は負のスパイラル!

 

まず、慢性腰痛は、急性腰痛より痛みの強さ自体は

少ないことがほとんどなので、軽く見られがちです。

 

急性腰痛なら、一般に数日から数週間で改善し

慢性化しなければ、その苦痛から逃れることが出来ます。

 

しかし、慢性腰痛は、その苦痛がず~っと終わりなく

続くとなると、ある意味、例えていうと『蛇の生殺し』

状態など、心身ともに辛い可能性もあります。

 

だから、療法家からの多くの意見は、

もう慢性化してしまった状態

という事実は、急性より問題ありと捉えられています。

 

 

本来、腰痛は自然治癒力で改善できます。

 

しかし、それが利かなくなり、元に戻れない状態。

それが、負のスパイラル=悪循環状態

陥っている状態なのです。

 

慢性腰痛であっても、だんだん回復してゆく状態に

持ってゆく必要があります。

 

 

 

 

急性腰痛は、慢性腰痛と比べ痛みの強さは、

発症当初の急性腰痛 >>> 慢性腰痛

で、めちゃくちゃ辛いです。

 

しかし、ある一定期間を過ぎると、急性腰痛の

ほとんどの方が、痛みが当初に比べ緩和し、

普通の生活に戻れます。

※対処法がよくないと戻れない方もおられます。

 

一方、慢性腰痛は、軽度ならいいのですが、

ある程度、腰痛の苦痛が大きく、経過が長いと、

心身ともにとてもつらいのです。

 

したがって、急性腰痛の多くは、しばらくのご辛抱。

難治性化した慢性腰痛は「もうなおらないかも?」とった様に

スッキリ解消までは苦渋することが多いのです。

 

最悪は、『もう、なおらないかも?

という状態、「もうなおらないかも腰痛」です。

あきらめないといけないレベルの方もおられます

 

もちろん、急性腰痛がなおりきらず、こじらせて、慢性化して

難治性に陥った場合は、両方の要素があるので、とてもつらいですね。

 

難治性化したタイプの腰痛は、ご自身だけでの解消は

難しいですので、専門家のところにご相談ください。

 

◆慢性腰痛の成り立ちは多くは以下の3つ

①急性腰痛が、治りきらなかったタイプのものが、慢性腰痛に移行します。

②急性腰痛を何度も再発を繰り返すタイプの腰痛も、慢性化しやすいです。

③ハッキリした急性腰痛の発症はないが、徐々に腰痛が強くなってゆく

  タイプは、最初から慢性タイプの腰痛もあります。

 

 

 

 

◆慢性腰痛が急性腰痛より、本質的に厄介な問題である理由

 

ひとつは、慢性腰痛の成り立ちから考えて、悪くなってからの

経過が長いことです。慢性腰痛がベースで再発を繰り返す場合は、

何度も腰やその周りの組織にダメージが蓄積されていきます。

結果的に、なおりにくいタイプに変化してゆくのです。

 

そして大切なこと。

それは、人には本来「自然回復力」「自然改善力」といって

本来生まれながら誰しも備わっている力があるのです。

その力が上手く機能していないと考えられるからです。

すなわち、慢性タイプは、日々体に負担としてかかってくる

悪化のスピードに対し、回復が追いつかなくなっているのです。

特に、負のスパイラルに陥っておられる方は、そこから抜け出せない

というとてもおつらい状態の方もおられます。

 

どうしたらいいでしょうか?

それは、悪化のスピードを抑えるか、回復力を上げるか、

どちらも大切です。

 

これらは、腰痛に限ったことではなく、運動器全般にいえることでもあります。

 

もし、慢性腰痛でお悩みの方でも、再発し、急性腰痛の様な痛みのある方や

今、ぎっくり腰など急性で痛いときぎっくり腰のページをご覧下さい。

 

 

 

 

 

慢性腰痛をあなたの普段の努力で解消!

 

慢性腰痛は、生活の中で改善させるしかない。

では、慢性腰痛を自分で改善させるるためには必要なことを述べます。

急性腰痛(ぎっくり腰)の所と重複することも多いです。

 

以下、次のことを述べてゆきます。

1 良い姿勢習慣(重要なのでこの部分を詳しく)

2 よく体を動かす運動習慣

3 ストレスや心理的な問題をうまく対処する

4 プロのアドバイスやメンテナンスも必要

1 良い姿勢の習慣をつける

まず、自然改善力を高めるためには、姿勢が大切なのです。

姿勢がよいと、体が疲れにくく、「自然回復力」が高まります。 

 

姿勢の悪化の原因は、人それぞれなので、本当に良くするためには

姿勢調整などを含めた、トータルでの対処が必要です。

 

しかし、今、少しでも楽になりたいという方に、少しは楽になる

アドバイスもありますのでお伝えします

「こうしたらいい」というより「これだけは避けてください」

の方が分かりやすいので、まずそこからお話しします。

 

ただし、腰痛は多彩。10人十色、1億人一億通りですので、

ここで述べることは一般的なもので、すべての方には

当てはまりません。

 

やってみて、良くならない?悪くなった?ら、あなたには

良くないことかもしれませんので、即刻やめてください。

慢性・難治性化の腰痛の方や、苦痛が重度の腰痛の方は

当てはまりませんので、その点はご了承願います。耐えしたい音などで

 

以下のことは、このサイトで重複して書かれている部分もありますが、

どこから読んだ頂いても、回復のための知識を得ていただける

様に書いております。

 

 

良い姿勢習慣1
前かがみ姿勢の作業 
NG!

前かがみ姿勢の作業が良くないのは、急性・慢性にかかわらず、

腰痛全般に、ある一定レベルまで回復するまではNGです。

 

庭仕事・床の拭き掃除・重い掃除機をかける・ふろ掃除・・・など、

前かがみでしばらくの間負担の掛かることは避けてください。

 

腰痛の方が、前かがみで腰に負担の掛かる作業をするのは、例えば、

足首をネンザしているのにランニングするみたいなものです。

 

 

こういった作業は、職業上の場合や家庭の場合、介護や子育て中

など、いたるところに存在します。中には、避けることが

出来ない方もおられるでしょう。そういう方は、作業時だけ、

コルセットなどで、対応することも必要です。

その作業をしていいか良くないかの判断は、実は難しい!

一つの目安はあなたの感覚で、

作業前に、「これヤバイかな」と予感があったり、

その作業をやりかけて、「やっぱり駄目かも?」

という感覚に気を付けることです。

誰も、24時間張り付いて、アドバイスしてくれません。

もし、そう思ったらしないでください。

後から後悔することが多いです。

 

もちろん、痛みの程度が軽度の方や、軽度の周期に入っている方

(例えば、最近調子がいいんだよ)は前かがみ作業もOKです。

と言うより、軽度の場合は、少しずつ体を回復させて行く必要が

ありますし、そのため、日常生活の負荷に慣らすことも必要で、

少しずつ無理のない程度から始めることも回復のため大切です。

 

良い姿勢習慣2
前かがみで重たい荷物を持つ NG!

”前かがみ+重たいものを持つ”は、最悪です。

椎間板や椎体、背部の筋肉に過負荷が掛かります。

「お米10kgを持ちあげて運んだ」は、よくありません。

その時はよくても、後から後悔することも多々あります。

 

慢性腰痛のお持ちの方は、ぎっくり腰をいつ発症しても

おかしくない弱化した腰です。

もし、新たなぎっくり腰を発症すると、今よりさらに

状況は悪化します。

 

例えば、

以前よりも可動域が狭くなった。

痛みの程度が増強した。今まで、前かがみは痛くなかったのに

前かがみまで痛い腰痛になってしまった、など。

 

 

良い姿勢習慣3
朝起きてすぐに立ちあがり体を伸ばす
NG!

朝、起きてすぐにさっと動きたい気持ちは分かります。

腰痛が無い方では、ごく普通のことですから。

でも、腰痛がある方にとっては、危険な場合があります。

※腰痛があっても大丈夫な方は、気を付ける必要はありません。

 

慢性腰痛の方の起床時は、腰(体)は大概、固まっています。

そんな時、「体を伸ばしたり」「すぐに動こう」と無理をしてはいけません。

起きてゆっくりちょっとずつ体を動かして下さい。

”小体操”などで体を整えてから、次の動作に入る方がいいです。

そして、ゆ~っくり体を伸ばし、立って下さい。

 

立ってから伸ばす習慣の方は、それでも結構です。

 

その後、洗面所では、前かがみを短時間にしてください。

もし、小さいイスを置ければ、使用してください

 

良い姿勢習慣4
腰を反らして作業を行う 
NG!

腰椎の働きは、前後に体を動かすことです。

すなわち前かがみと後ろに反ること。

腰椎に問題が起こっていると、この機能が低下します。

したがって、前かがみだけでなく、反らす時も要注意です。

例えば、高い位置にある所に洗濯物を干すや蛍光灯の交換

など高い所での作業で、必要以上に伸ばすと悪化することも

あります。

出来るだけ、姿勢は直立状態で行ってください。

もし、洗濯物を干すとき、どうしても腰を反らさないで出来ない

場合は、可能であれば干す位置を低い所に変えてください。

 

良い姿勢習慣5
イスから立ったり座ったり、寝具から立ったり座ったりするときの姿勢

出来るだけ直立を保持した状態で行ってください。

下肢の筋力が必要です。もしなければ、手すりなどにつかまってください。

また、イスに座っている姿勢は、背中が丸くなりますが、その状態で

長時間固定しないでください。

車の運転も、ランバーサポートで楽になる方はして頂いてもいいですが、

長時間はよくありません。かならず、ちょっと走ったら、痛くなる前に

体を動かして下さい。

 

良い姿勢習慣6
寝具は硬めに

意外と思われますが、実は、寝具と姿勢には

密接な関係があります。

 

姿勢は夜作られるのです。

 

寝ているときは体の力は抜けています。(自然体)

この時にしている姿勢は、関節や筋肉などが覚えています。

力を抜いていて違和感を感じない姿勢になるのです。

だから良い寝具に寝るかどうかはとても大切です。

 

実際、寝具を変えるだけで改善された方もおられます。

 

でも巷の寝具は良いと宣伝されていますが、

良くないものも結構あります。

 

本当に腰によい寝具は、背骨にある人間本来の

カーブ(生理的弯曲)がちゃんと保たれる、

次のようなものがおススメです。

 

おススメの寝具→

 

 

良い姿勢習慣7
顔を下に向けない NG!

下を向くと、背中も丸くなりますね。

背中から腰の筋肉にもハリ感が出てきます。慢性的疲労の背中になるのです。

この様に下を向くと、首や肩の問題だけではなく、体全体の問題となります。

すなわち姿勢が悪くなります。(姿勢は全身でみますから)

さらに、それだけではありません。

気持ちも落ち込むのです。

より一層のストレスを感じるようになります。

痛いからこそ、改善させるために顔をあげる習慣を

作ってください。これが、心身ともに慢性化した腰痛の

改善の一因に繋がると思います。

適度に体を動かす運動習慣が大切

最近、病院でも、手術をしてもすぐに歩いたりしますね。

  その方が、術後の成績が良いためです。

  腰痛も同様です。痛いときに体を動かすのは辛いですが、体は動かすこと

  により腰痛の改善は、確実に早まります。

  ただし、今、あなたの体に合わせた程度の動作であって、ゆっくり負担が

  かからないように、また重たい物は持たないようにして下さい。

  また、動かす頻度は、こまめの方がいいです。

  人によって違いますが、”体が固まった!!”となる前に  

  立ったり歩いたりしてください。

  歩行は、様々な基本動作の集合体ですので、とても有効です。

  動かさないことの不利益は、廃用症候群といって、使わないことによって

  体の一部や全体が退化することです。

  体を積極的に使って元気にさせ、回復できる体を作って行くことが必要です。

 

  慢性腰痛の方の朝起床時は、体がこわばっていることが多いです。

  すぐに体を動かせないでしょうから、横たわったまま、ゆっくりと軽い

  体操などして下さい。   

ストレスや心理的な問題を上手く解消する

体と心は密接な関係にあります。

  健康な方でも、どちらか一方が悪くなると、他方も少なからず影響を受けます。

  また、たとえ腰痛があってもそのストレスや心理的な問題が少なくなれば

  改善に向かいやすいのです。

 

  腰痛の方は、出血もなくやギブスをしていませんので、周りから辛い腰痛と

  分ってもらえません。一緒にいる家族でさえ気がつかないこともあります。

  強い腰痛になったことが無い方は、「腰痛ぐらいすぐ治る、大げさな」っと

  大したことないように捉えられている方も多いです

  一生懸命に頑張っているのに「怠けている」と思われると、心理的に

  大きな負担となり、それが、また痛みの増幅に繋がります。

 

  職場では、腰痛を適切にアピールするため(やり過ぎはダメです)、

  ご自身の痛みの程度に合わせたコルセットをして行くのも一つです。

  コルセットを常用すると、筋力が落ちて、治りにくい腰痛になる場合があります

  ので適度に外すことも大切です。 

中々腰痛の解消が困難な方、体を酷使する方は、
プロのアドバイスやメンテナンスが必要。
 

 

解消しにくい難治性の腰痛は、頑張っても困難なことがあります。

ご自身では、分かりえない問題があるからです。

 

また、人の体は、使い方によって良くも悪くもなります。

ハードなスポーツや仕事の方や、事故やケガなどにより後遺症的な問題のある方は、

ご自身だけで対処なさらず、プロのアドバイスをうけることをお勧めします。

スポーツ選手にトレーナーがいるのと同じです。

 

さらに、負担が大きくかかっておられる方には、メンテナンスをお勧めします。

  家や車でも、手入れが悪いと早く傷みます。また車でもレースに使ったり、

  ハードな使われ方をしているものは、メンテナンスが必要になります。

  人間も同じで、スポーツによる事故やケガの多くが、オーバーユース

  が関係しています。

  一方、仕事でも、その職業独特の姿勢を取り、体の一部を酷使するタイプ

  のものも多く見受けられます。イスに座って体をほとんど動かさない仕事も

  年月が経つと、実は、体にとって大きな負担を掛けています。

  体のどの部分にどんな問題があるのか?ということを、ある程度までは

  自分で分りますが、絶対自分では分らない領域があります。

  そんな時は、プロのアドバイスが必要であり、体のメンテナンスを受ける

  習慣がある方がいいですね

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

ここから先は、補足的に書いております。

色々お知りになりたい方はお読みください。

 

 

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4 腰痛の不思議 レントゲンと合わない?

腰痛の原因は?

 

それは、一言では、言えない!?

 

というか、1つだけの原因ではないからです。

 

不思議なことに、

世界でも最先端の日本の医療を持ってしても、

腰痛の80~85%は分からないとされています。

 

どうしてでしょうか?

1つは、画像検査などで、証明できないこと。

一般のよくある腰痛は、それ自体、写らないのです。

もちろん、病気や疾患が腰痛の原因となっている場合は、その原因疾患は

画像上特定されることも多いですが、腰痛全体の約2割弱です。

さらに、本当に、画像上の問題が痛みを出しているのか?まで突き詰めると

もっと少なくなる可能性があります。

したがって、残念ながら、多くの方がお悩みの腰痛は、客観的に証明できないのです。

分りやすくいうと、「腰痛は医学上まだ解明されていない症状」というのが現状です。

 

また、腰痛は、様々な原因が複合した症状であり、原因を1つに限定することが

困難であることが挙げられます。

 

 

ここで、腰痛が何故?といわれる現象を見ていただきます。

腰痛には、一般の方から見ても、不思議と思える現象があるのです。

例として、当院に来院されておられたAさん,Bさんのお二人のX線写真を

見ていただきましょう。(写真の提示については、お二人よりご了承を得ております。

 

Aさん(30歳女性)のX線写真
腰痛がとても強い時に撮影された

Aさんの腰部正面Ⅹ線写真

Aさんの腰部側面Ⅹ線写真

上の写真は、腰痛で病院に行かれた京都市左京区在住の

30歳の女性Aさんの腰部の正面と側面のX線写真です。

 

Aさんは、デスクワークが主な仕事内容で、疲労が重なってくると、年に1~2回程、

軽い腰痛になられることを何回か繰り返しておられました

(再発が、クセのようになっているタイプですね。)

 

特に、腰部の下部から骨盤にかけて「重い・だるい・痛い」となっていたようです。

腰を反らせすぎた姿勢を長時間していると痛みが出るので、前かがみで、

腰のストレッチングをして、対処しておられたようです。

 

でも、今回は、いつもと違って、特別痛かった、激痛の腰痛

だったので、心配になり病院に行かれました。

医師より「写真はきれいです。悪いものはありません。

ぎっくり腰でしょうと告げられました。

 

ご本人は「こんなに痛いのに、どうして?」と思われたようです。

 

このレントゲン写真からは、Aさんの腰痛を説明することはできません。

 

他のお医者さんにもみて頂きましたが、「別に悪くない」とお話

されておられました。

 

「あんなに痛い」とおっしゃっておられたのに、不思議ですね。

Bさん(83歳女性)のX線写真(軽い腰痛

Bさんの腰部正面Ⅹ線写真

Bさんの腰部側面Ⅹ線写真

上の写真は、83歳京都市左京区在住のBさんのX線写真です。

定期的に病院に掛かっておられます。

腰部の正面と側面のX線写真を、4ヶ月に一度定期的に

撮られている様です。(経過観察)

 

撮影の時は軽めの腰痛があり、

腰が伸びなくなっていました

 

この写真を見て、お医者さんは、「全部悪い!」と告げられました。

 

Bさんは、病名はハッキリ覚えておられないが、

「変形性何とか?」と、大体そういう

お話しをお医者さんよりしていただいたそうです。

 

確かに、Bさんの正面および側面写真では、骨(腰椎椎体)が変形し、

お医者さんのお話の通り、一部横に曲がって(側弯)いる様に見えます。

また、側面では、腰の本来のそりが無くなって真っ直ぐになっています。

 

素人目で見ても、腰の骨は、形が変わって、並び方も良くないですね。

この状態では、非常に痛いのではないだろうか?と思いますね。

 

でも、それ程強い腰痛ではなかったのです。

不思議ですね。

お二人の写真を見て、

(きれいな写真のなのに)Aさんが痛いのは変?」と疑問を持ったり

(変形が強い)Bさんの方が、強い腰痛のはず!」と思ったり

しますね。

 

「変形=痛い!」と固定観念があるのではないでしょうか?

 

 

 

そして、その後、AさんBさん共に、3週間後に腰痛は解消されました。

 

 

   それも、不思議?ですね。

 

▼Aさんが強いぎっくり腰にも関わらず、写真がきれいであること。

 

▼Bさんも、腰にかなりの変形があるにも関わらず、腰の動きの改善に

伴い3週間で改善したこと。

 

変形は一度おこると、元には戻りません。

Bさんは、腰痛が無くなっても、変形自体はなおった訳てはないのです。

でも痛みは無くなった。

ということは、X線写真に写っている変形と、痛みの間には関係がないと

いえるのでしょうか?

 

実は、多くはそうです。

(※急性の圧迫骨折のように変形が痛みを出すケースも少なからず存在します)

 

腰が変形していても、必ずしも痛みが出る訳では無い。

 

このことは、整形外科でも、X線写真などので、変形性の所見があっても

症状と必ずしも一致しないことは、よく知られている事実です。

そのため、一般的に、脊椎の変形性(変性性)のものは、非特異的腰痛の

範疇とされることが多いです。(2012腰痛診療ガイドラインより)

(※非特異的腰痛とは、特定の部位病気疾患が原因でない腰痛を指します。)

 

 

普通に考えると、「変形=痛い」ですが、そうでないことが多いのです。

不思議ですね。

 

==============================================

結局は、写真に写らないところから痛みが出ていると考えられます。

==============================================

 

Bさんのことが、気になる方もおられると思います。

あれだけ変形していて、歩いたり運動して大丈夫であろうか?

 

現在、Bさんは、プールに行かれており、水の中で歩行したり、

クロールや平泳ぎ、背泳ぎもできます。

また、スキップも普通に出来ますので、杖も不要です。

無理をすると危険ですが、その方にとっていい案配(あんばい)

の運動強度と運動量を行うことが大切です。

 

写真では、骨がズレており、骨に変形がありますが、そうなったとしても、

人の体は、その状態で、新たなバランスを構築します。

素晴らしいの一言です。

その時、カイロプラクティックなどが、重心バランスをうまく取れるように

その方にとってのよい姿勢への改善を、お手伝いすることが、

体をうまく支え、自由に動かせたりするなどをはじめ、日常生活上での

機能の向上や生活の質の向上に繋がります。

 

 

腰部X線検査で異常なしの意義は?

 

病院で”激痛をこらえ、やっとの思いで”腰のX線撮影をし、結果異常なしといわれて、

あまりいい気がしなかった方も多いはずです。

しかし、異常なしということは、「今回のX線写真上では、何も悪い

ものはありません」という良い知らせでもあるのです。

もし、何かあればそれだけでは済みませんから・・・。

ただし、被ばくの問題があります。遺伝的影響と発がんリスクは確率的影響といって

「どんなに少ない線量でも障害は起こりえない、とはいえない」現状では、出来るだけ

医療被ばくも少なくする方が望ましいとされています。腰部の撮影は、生殖腺に近く

若年者には注意も必要です。

 

レントゲンは要らない?

現在、普通のギックリ腰にレントゲンは、腰痛のガイドライン上(※)

不要とされています。しかし、もし、何か悪いものがあったのにも

関わらず・・・その結果が、後日良くないことが分ったらと思うと、

というお医者さんも少なくありません。

 

腰の所で何らかの症状があれば、何らかの悪化原因の可能性も

考えられます。検診で全く何の症状も無い状態で、検査をするより、

圧倒的にリスクは高いはずですから。

(※2012腰痛診療ガイドラインでは、危険信号(危険な腰痛と考えられ

るもの)や神経症状のある方以外は、ルーチンとしてX線検査は必ずしも

必要では無い、とされています。)

 

 

 

腰痛の原因を特定するのが難しくなったと
考えられること

1970年以降、各種診断方法が飛躍的に進歩し、様々な診断が

高度に出来るようになってきました。

画像診断は形態学的診断といって、形を見て診断をする方法です。

変形や変性など、体の組織が何らかの形で破壊されたり、

傷つけられたりして、はじめてその変化が捉えられるのです。

事故やケガなどの外傷性の疾患、悪性疾患(原発性・転移性)、

感染性、炎症性などに対し、高い威力を発揮してきたのです。

 

しかし、前述の様に、よくある腰痛の多くは、写真には写りません。

 

このように、腰痛の原因を知ることが難しくなった訳の1つは、

医学の進歩が、腰痛の原因を病気や疾患に求めたと

いえるかもしれません。

 

また、一般に腰痛は、放置しても大丈夫と軽視されてきた可能性があります。

一般に、命に関わる可能性、QOLに大きく関わる可能性のあるタイプの問題が

医療の中では優先されます。腰でも、悪性疾患や感染・炎症、神経症状の強いもの

などが、当たり前ですが優先されてきたと思います。

したがって、病気や疾患でない”よくある腰痛”(全体の80%)は、患者さんにとっては

痛くて辛いが、医療サイドからの関心は、低かったのではと思います。

 

 

 

 

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5 腰痛の原因を探る

腰痛の原因は大きく2つに大別されています。

①病気や疾患が原因の症候性の腰痛(15~20%)

②特定の疾患や病気を示さない非症候性腰痛(80~85%)*多い!

 

①は原因が分かっています。 問題は②の非特異的腰痛です。

    非特異的とは、特定の箇所に問題(原因)が無いものです。

では、よくいわれている非特異的腰痛の原因・要因は?

  • 遺伝的な姿勢の傾向性(先天的な猫背・平背・そり腰など)
  • 生活習慣での悪化姿勢
  • 疲労(特に慢性疲労)
  • 運動不足(動かない生活・歩かない・車中心)
  • 腰痛への知識不足、間違った対処法・体操
  • 肥満(姿勢バランスの変化)
  • 妊娠・出産・乳児の子育て
  • 睡眠障害・睡眠過多・うたた寝する習慣
  • 過去の事故やケガがキッカケ
  • スポーツなどのオーバーユースや繰返される慢性的な衝撃
  • 座敷での生活(猫背)・イスでの生活(反りすぎの場合も)
  • クセや習慣。毎日同じ姿勢で同一動作を多用。
  • 重たい物を持ったり運んだりする動作や仕事
  • デスクワークが多い習慣や仕事
  • パソコン・スマホ・ゲームなどを長時間
  • ストレスなど心理的な問題
  • 会社や地域での人間関係など社会(心理)的問題
  • 柔らかすぎる寝具(腰や背中が落ち込んで猫背に)
  • 冷え(食生活・運動習慣・住環境・気候の変化など)
  • 病気や疾患の二次的なもの(胃潰瘍で体が伸びにくく猫背)

・・・などなど、これらはほんの一部ですが、

         その他まだ多数あります。

のように腰痛は、1つだけの原因で起こっている問題ではないのが一般的。

実際は、これらの、原因と思われるものが、混在していることが多いのです。

医師の中でも、「腰痛は、様々な原因や症状が混在する症候群のようなもの」

とお話しされている方もおられる程です。

 

 

着目すべきは、その方が日頃やっていることを含めた生活習慣や生活環境に

依存している項目が多いことです。

 

よく見ると、姿勢と関係している項目も多いですね。

 

 これらは、生活の延長線上で起こっている(機能的な)問題です。病気でないのです。したがって、画像診断も効力を成しません。

 

ちなみに、腰痛の原因として、遺伝的なものや過去の事故やケガなどは、

ある意味さけて通れないものです。これらは、今後、努力によって変えることが

困難なタイプの可能性も高いといえます。

私たちは、変えることができる姿勢や生活習慣や生活環境に目を向ける方が

はるかに賢明と考えており、そのお客様にとって必要な姿勢や生活習慣などに

ついてアドバイスさせていただきます。

また、病気や疾患の二次的なものについては、その病気や疾患自体を治さない

限り起こりうる問題で、医療機関でその専門家による治療が望ましいと考えます。

さらに、腰痛を健康レベルの程度から見ると

多くの方が経験する非特異的腰痛は

「正常~悪く(病気や疾患)なった状態の間」

「半健康状態」です。

分かりやすくいうと「悪くなりきっていない」のです。

したがって、後戻り(完全な改善)できる可能性が高いタイプといえるでしょう。

大切なのは、初期の早い段階で改善のための対処が必要 

下記の表のように、症状(体からのSOS)がでても、ちゃんとした対処を行わなかったり

そのままの生活習慣を続けたりすると、最終的には第四段階まで、進行することがあります。

すなわち、機能だけに問題のある腰痛が、進行して病気や疾患になってしまうのです。

 

腰痛予備群

まだ、腰痛には至っていない。でも、何となく腰が変な感じ。

単なる腰痛

初期の段階の腰痛。まだ治りやすく、本人も深刻と受け止めていない。腰痛体質ではない。

難治性腰痛

もう治らないかも?と不安とストレス。お体の苦痛も大きい深刻な腰痛。腰痛体質になっている。

病気の腰痛

体からのSOSに対処なされなかったため、腰部の病気や疾患という形になってしまった。

 

あくまで1例ですが

10年前に発症した腰痛。徐々に慢性化し、痛みから逃れるために

猫背風の姿勢に変化してきた。また、体の動きも悪くなってきた。

(姿勢と体の運動性といった機能的な問題の領域:上記図の①や②)

しかし、適切な対処が行われなかったのと、そのままの生活習慣を

変えなかったので、腰痛をたびたび再発し、普段でも軽い痛みを

保った状態になってきた。姿勢はいつも猫背で、腰はそれない状態。

(慢性化:上記図の③)

さらに、腰の骨が少し変形し、上下の椎体の骨と骨との間も狭くなってきた。

その結果、椎間板が慢性的に圧縮されることにより、椎間板を圧縮する

ような、少し多めの前傾姿勢を取ると痛みが出る椎間板症になることも。

さらに、椎間板の線維輪に亀裂が入って、中の随核が飛び出すと、

椎間板ヘルニアに移行することも

(椎間板症や椎間板ヘルニアなどの病気や疾患へ移行:上記図の④)

 

出来るだけ早い段階の、①や②の段階で、適切な対処を行い、進行しないように

するためにも、知識をつけて予防を行うことが大切です。

特に、初期の段階であればある程、改善し易いといえます。

 

 

いかかでしょうか?

多くの方がお悩みになられる腰痛は、生活習慣や生活環境

からきています。これらは、知識をつけて、習慣や環境を見直し

自分にとって正しい対処法を選び、予防を行うことにより改善は

可能であることが多いものです。

このホームページを見て、ご自身のお体や生活習慣・生活環境などで

思い当たる節がある方も多いと思います。

まずは、ご自身で、根本となる姿勢をただし、生活習慣の中に

良い姿勢になる仕組みを取り入れ、自然回復力の良く働くお体を作り

元気で健康な毎日を送っていただけるよう頑張りましょう!!

 

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