カイロプラクティック・姿勢療法

KCSセンターたかの施術院

〒606-8103 京都市左京区高野西開町48-2
【イズミヤ高野店、洛北スクエアより徒歩1分】

0120-70-6614

(※フリーコール圏外からは075-706-6614

営業時間
10:00〜19:00
休業日
火曜・金曜・日曜

腰痛を改善させるために

腰痛改善への道は姿勢から!

魔女の一撃!ぎっくり腰

本来逃がせる物理的負担も、
姿勢が悪いと局所にダメージ
左:良い姿勢 右:不良姿勢

 

腰痛原因は非常に多彩で様々です。

しかし、一般的な腰痛は、物理的負担
がかかり続けることで起こる、姿勢性
の腰痛が多いです。

 

腰痛改善のカギは、腰に負担が
集中しない「よい姿勢」に改善!

 

なぜなら、姿勢が悪いと負担が局所に
集中し
、結果腰痛につながる!(図右)

 

 

その前に!
 危険な腰痛でないことをご確認
 をお勧めします。下記の様な

  

 

 ! 安静でも痛い
 

 ! 動いても痛みに変化がない

 



等の場合は、病気や疾患などが原因として
起こる危険な腰痛の可能性があります。

危険な腰痛(一度見ておく

 

 

 

 

 

そもそもナゼ腰痛になるのか?

 

腰痛改善は、どういった所から
痛みが出ているのか?を知ること。

同じことをしても腰痛になる人と
ならない方がいるのは以下の理由。

根本的な要因です。

 


1 生まれつき

2 クセ習慣・環境

3 事故やケガ・病気から

4 心の問題

5 悪い姿勢

 

などが挙げられます。

 

 

 

1 生まれつき

生まれつき腰痛になりやすい人とそうで
ない人がいます。
(筋や関節の柔軟性なども影響)

この生まれつきの要因は姿勢も関係します。
例えば、猫背や平背、反り腰などの方は
よく腰痛になりやすいです。
親子や兄弟姉妹では、骨格が似るため、
体形、姿勢などが似ることが多いです。

そういった生まれ持った特質が先天的
に腰痛になり易い素因となり得ます。

 

2 クセ習慣・環境

腰痛になりやすい身体の使い方、
腰痛になりにくい身体の使い方、
が、あります。

腰痛でお悩みの方は、知らず知らずの
うちに腰痛になりやすいことを日ごろ
からしている可能性が高いです。

腰痛が慢性化や再発を繰り返す方は、
自分にとって何が悪いのか?どうすれ
ばいいのか?という点を知ることです。

 

3 事故やケガ・病気から

事故やケガ、病気などがキッカケ、ある
いは、
その後遺症的な問題から腰痛に
発展することは良く知られています。

若年時の事故やケガは、ほとんど後年、
様々な変形性の問題のリスクに向かうと
いわれています。(→エビデンス

また、ちょっとした衝撃、例えば、
歩いていてぶつかったり、こけたり、
尻もちついたり、ねじって傷めたり
等々・・・、時と場合によっては後々
腰痛のリスクとなることがあります。

 

 

 

4 心の問題

ストレスは、すべての病気に関係し
ています。腰痛も同じです。

腰痛は、腰が痛いという一つの症状
です。その裏・原因は筋骨格系以外
の内臓や自律神経・ホルモン・悪性
の問題など、非常に多彩で様々で、
ここに心理的ストレスも
関連し合っ
ていま
す。

 

人の身体には、炎症や痛みが出た場
合、一時的に炎症を低下させコルチ
ゾールというホルモンが副腎から分
泌されます。ところがいつも痛い痛
いが続くと副腎疲労となり、ホルモ
ンの出が悪くなって、体内の炎症を
抑えられなくなります。痛みを解消
させる仕組みが崩れるため、腰痛も
解消しにくくなる要因の一つになり
ます。(エビデンス(英文)


当院で良く経験するのは、腰痛が長
引いた場合や、慢性化や再発繰り返
すタイプです。これらは、長期に渡
ってストレスが蓄積し、腰痛に影響
しているという可能性が高いです。

 

 

 

 

5 悪い姿勢

 

地球上には重力があります。もし、重力
がないなら腰痛もほとんど起こない、
脊椎の無いタコみたいな軟体動物だった
かも?と想像できるでしょう。

しかし、背骨がある。そして、重力に対応
している背骨や身体の構造があり、その
物理的負担を上手く逃がせる仕組みに
なっています。

背骨は、上手に身体を支え、安定した状態
で身体を上手に動かすといった役割が与え
られているのです。

ところが、この仕組みを上手く活かすには
条件があります。それは、良い姿勢です。

悪い姿勢で、変な支え方、筋肉や骨格に
負担のかかる支え方、偏った体重の支え方
をしていると、その仕組みは活かされず
身体のどこかに負担が集中し、それが
腰だと、腰痛発症につながります。

 

 

 

以上、腰痛の根本的な所を見て頂きました。

 

腰痛を改善させるには、これらの基本的な
所を改善させるためのことを行わないと、
改善には中々結びつきません。

 

そして、これらの改善を後押しできる
部分が
あります。

 

それが姿勢です!
 

 

痛みが出てくるのは、どこから?

魔女の一撃!ぎっくり腰

腰痛を発する部位

 

どこから痛みが出ているのか?
腰痛改善の上でとても重要です。

これが違うと、腰痛改善が
中々なされません。

 

  1. 筋肉(大多数)
  2. 関節
  3. 椎間板
  4. じん帯
  5. 神経
  6. 心理
  7. 内臓

 

 

1.筋肉・筋膜

姿勢が悪くなって筋肉に負担が来る。
例えば、猫背。背中から腰の筋肉が疲
れて硬くなり、疲労性の腰痛に向かい
ます。また硬い筋肉のままで身体を動
かして筋肉を傷めることも。全腰痛の
中で筋肉系から発する腰痛が最も多い。

 

2.関節

姿勢が悪くなって関節に偏った負担が。
例えば、反り腰が強くなると、腰の後ろ
側に荷重がかかり、椎間関節への圧迫が
増え、炎症や変形、変性、さらに加齢変
化などが加わり腰痛に
。(椎間関節症)

 

3.椎間板

姿勢が悪くなって椎間板の圧が高まる。
例えば、猫背。身体の前にある椎間板は
身体がかぶさることで圧迫が増え椎間板
に亀裂が入りやすくなります。もし、破
れてその修復過程で知覚神経も侵入して
くると痛みがでます。
さらに亀裂部から椎間板ヘルニアへのリ
スクがあります。


 

4.骨

姿勢が悪くなって骨への圧迫が増える。
高齢女性で骨量が少なくなって猫背が強い
方にご注意。尻もちや転倒、急な前かがみ

動作などで椎体(腰の骨)に急な圧力が加
わり急性の圧迫骨折を起こすこと
がありま
す。

激しいスポーツをしている10代の子たちに
多いですが、特にベースに反り腰が強いと
腰椎分離症(疲労骨折)に至りやすく、痛
みが出ることがあります。


 

5.じん帯

姿勢が悪くなると身体の柔軟性がアンバラ
ンスに低下し、ある部分は柔らかく、ある
部分は硬いなど、運動時にトラブルが起こ
りやすい身体になってゆきます。スポーツ
などで急激な強い負担を受けることでじん
帯損傷をひき起こすことがあります。
腰椎の捻挫です。

 

6.神経

猫背姿勢では、椎間板圧が高くなり、本来
より早く椎間板は薄くへたってゆきます。
すると椎体と椎体の間が狭くなり、神経が
椎間板や骨、その他の組織から圧迫される
こともあります。
高齢者の場合、脊柱管狭窄症として出るこ
ともあります。

 

7.心理

同じ痛みでも、心理的な作用によって
その
強さや感じ方は大きく異なります。
猫背など姿勢が悪いと心理面が落ち込む
傾向性が高く、さらなるに悪循環に陥り
やすいので、良い姿勢はとても大切です。

 

8.内臓

内臓の不調による神経系を介した痛みが
出現することがあります。

例えば、胃が不調の時、その背中側に痛みや
不快感が起こることがあります。
内臓を支え包んでいる横隔膜や腹膜は、
姿勢制御に関係しています。
内臓が不調の時は、内臓の膜が引っ張られ
姿勢が悪化し、結果、腰痛に結びつきます。
→エビデンス

 

 

 

腰痛を改善させる 良い姿勢とは?

魔女の一撃!ぎっくり腰

背骨のS字弯曲が大切

 

 

  1. 背骨のS字弯曲(生理的湾曲)
  2. 身体の軸が決まり、ねじれていないこと
  3. 耳・L3・膝・くるぶしが一直線
  4. 前から見て、左右対称
  5. 身体がリラックス

などが挙げられます。

 

ここでいう良い姿勢とは、国際的な
エビデンスに基づいています。

当院をはじめ全国のKCSセンターでは
カナダのバイオトニックス社(Biotonix)
が提供する、姿勢プリント(海外では
BIOTONIX POSTURE)を使用し、姿勢
分析・評価を行っています。

 

 

1.背骨のS字弯曲(生理的湾曲)

これは背骨の荷重に対応する仕組み
です。このS字があることで、腰へ
負担が1/10に軽減されます。
また、背骨のクッション性が高まり
様々な物理的衝撃を軽減し、トラブ
ル回避してくれる最重要な要件です。

 

2.身体の軸が決まり、
    身体がねじれていないこと

ねじれ(回旋運動)は軸が中心。
軸が歪むと、ねじれを伴う動きは
上手くできません。
軸があること
ほとんどの身体の動きが上手く
できます

さらに、軸があってもクセ習慣から
身体がねじれている場合、例えば、
右肩がすごく前などは、身体負担が
かかりトラブルの元です。

 

3.軸が耳・L3・膝・くるぶしを貫く

軸が、耳・肩・胸の前後の中心・L3
(腰椎3番)、膝の
少し前、くるぶし
少し前といったヶ所
を貫くのは、生体
力学的に良い姿勢の国際的にもエビデ
ンスがあります。
先ほどの軸が決まる
条件の
一つでもあります。

 

4.前後から見ても、左右対称

身体を前後から見て、目や耳、肩、骨盤
の高さが対称であることが良い姿勢の条
件の一つです。これが変化していると、
側弯や下肢長の差、骨盤の歪、頚部の
曲がりなどが考えられます。

 

5.身体がリラックス

良い姿勢の条件として、力を抜いた自然体
の時に先ほどの1~4の条件が満たされる
ことです。ニュートラルポジション=自然
体の姿勢は、どこにも力がかかっていない
ので、筋肉はリラックスし、疲れにくく身
体に負担を与えません。

 

以上、良い姿勢についてお話ししましたが
これは、腰だけに限定されることではなく
良い姿勢は身体全体に関係してます。

腰痛は、身体の要の場所なので、身体バラ
ンス的に腰痛になる姿勢は、膝や股関節、
首や様々な所にトラブルが広がります。

その改善はニュートラルポジションの
良い姿勢を取り戻すこと。

これに尽きます。

 

 

●補足:ニュートラルポジションの姿勢について
姿勢とは、筋肉が活動していない時に体を支えている状態、または安定性を維持するために多くの筋肉が協調して働くときに身体がとる姿勢のことである。

Gardiner, Mary Dena.  (1973).  The principles of exercise therapy.  
London :  Bell(※メリー・ディナ・ガードナーの著書より)

 

 

 

どこに行けばいいのか?

魔女の一撃!ぎっくり腰

姿勢プリントで腰の曲がりを指摘

 

代表的なものを5つ挙げます。
 

  1. 腰が重い・だるい
  2. 一般的な腰痛やぎっくり腰
  3. 危険な腰痛?内臓系?
  4. スポーツや事故やケガの急性期
  5. 心理的な腰痛と思われるもの

 

 

1.腰が重い・だるい

疲れで腰が重い・だるいなら、セルフケア
を行うのであればOKです。

ウォーキングや階段の上り下りなどを
行うのも一つです。

 

一方、慢性腰痛で重い・だるいは、ちゃん
と腰痛専門のところでケアすることをお勧
めします。

 

ただ、症状が軽くとも、姿勢が悪い場合、
身体の歪がが大きい場合があります。

これは、自分で分かりにくい場合もあり
ますので、ちょっと自分は悪いかな?と
感じたなら、KCSセンターで、姿勢のチ
ェックをお受けすることをお勧めします。

 

2.一般的な腰痛やぎっくり腰

これらは、姿勢からくる問題が多いの
姿勢療法にお越しください。

最初の腰痛がとても大切です。

腰痛は、多くの方は何もしなくても暫く
すると痛みは消えます。
ところが、腰痛原因は残ったままです。

腰痛経験者の腰をみさせていただくと、
腰部に歪や、筋や関節の機能異常を検出
できます。

最初に、完全に慢性的な歪を取り除き
その方にとって(人それぞれ違う)、
再発を防ぐ身体の使い方を覚えていた
だくことが大切です。

 

 

3.危険な腰痛?内臓系?

普通の腰痛ではないと感じる、や、
内臓系からくるものと感じる時は
その診療科(医療機関)に行って
ください。
目安は「安静でも痛みがある」
「動いても痛みが変わらない」
「むしろお腹の方が痛い」
「我慢できない背部痛、腎石?」
など。

 

4.スポーツや事故やケガの急性期

スポーツなどで疲れが主体の場合
や、身体のねじれなどの姿勢の変化
の場合は姿勢療法にお越しください。

ただし、明らかに外傷性の場合は、
組織の損傷ががある可能性が高いの
で、一度医療機関に受診して下さい。
(赤く腫れ、熱をもって、疼くなど)

医療機関で何も悪くなかったが痛みが
消えない場合や、急性期を過ぎれば、
姿勢療法にお越しください。

 

5.心理的な腰痛と思われるもの

身体的な要因ではなく、ほぼ心理的
要因からきていると感じられたら
心療内科など、心理の専門家に受診く
ださい。心理面は甘く見ると大変です。

 

どこに行ったらいいのか分からないので
どこにも行かないのは危険です。
当院はそういったご相談もお受け致して
おますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

腰痛を改善させる
姿勢療法とは?

魔女の一撃!ぎっくり腰

姿勢プリントで腰の曲がりを指摘

 

一般的な腰痛で、当院で施術を受
けたい方のために、下記に内容を
ご紹介致します。

 

  1. 姿勢プリントで姿勢分析
  2. 矯正
  3. オーダーメイドのセルフケア
  4. 硬い寝具などの使用

の4点です。

 

1.姿勢プリントで姿勢分析

まず最初に行うこと。それは姿勢を客観
的評価を行うことです。この検査により、
目視だけではわからない姿勢の問題点が
評価できます。どこをどう改善させれば
姿勢が良くなるのかが分かり、施術計画
を立てることが出来ます。

 

2.矯正

姿勢の問題点について矯正を行います。
重要なのは方向性。どうすれば姿勢が
良くなるのか?身体の負担が低減でき
るのか?が大切です。

 

3.オーダーメイドのセルフケア

姿勢プリントでの問題点を改善させる
セルフケアを行っていただきます。
基本的に、姿勢の変化は十人十色、
百人百通りですので、人それぞれ違
います。一般的なセルフケアをやって
いると、効果がないばかりか、本来
やってはいけないことをしている場合
があります。一番大切なのは『自分は
どうすればいいのか?』を知り実行す
ることです。

 

4.硬い寝具などの使用

姿勢は習慣です。
姿勢は夜作られます。力を抜いたニュー

トラルポジションをある一定時間毎日
繰り返すことでよい姿勢習慣がつきます。
この部分が、本当に腰痛を改善させる一
番大切なところです。
よい姿勢習慣を手に入れることこそ
腰痛改善のカギです!

 

少し詳しくエビデンス
若年時の事故やケガと将来の腰痛リスク

魔女の一撃!ぎっくり腰

 

 

結論(要約)
若年時に重大な外傷を受けた経験は、成人期の非特異的腰痛発症リスクを有意に高める。とくに自動車衝突などの強い外力による腰部負傷では、将来の腰痛リスクが約2.7倍に増加する。
若い時に受けた大きなけがは、将来の腰痛に影響する

 


1. 自動車衝突(MVC)後の腰痛リスク

  • 交通事故(motor vehicle collision, MVC)での腰部負傷は、
    成人期の腰痛リスクを著しく増加させることが、系統的
    レビューとメタアナリシスで報告されている。

  • 非特異的腰痛の将来リスク:

    • 相対リスク(RR):2.7(95% CI: 1.9–3.8)atlas.chiro

    • 対象者の63%は事故が腰痛の原因と評価された。

解説
事故による急性腰部損傷がある被験者群は、同期間に道路上に
いた事故を受けていない群に比べ、腰痛を発症する確率が2.7倍
高かった。
この数値は「事故後1年以内に腰痛を訴える割合(最低31%)」
という単純比較を調整し、一般集団との対照を行った結果である。


 

2. 児童期の身体的虐待・外傷と慢性痛

  • 小児期の身体的虐待(physical abuse)は、成人期の
    慢性痛全般(包括的に腰痛を含む)の報告率を
    約1.50倍に高める。

解説
身体的虐待やネグレクトなどの逆境的児童体験(ACE)は、
成人期の慢性的疼痛リスクと有意に関連。身体的虐待単独
でも腰痛を含む慢性痛リスクが約50%増加する。


 

3. 若年アスリートの腰椎疲労骨折(腰椎分離症)

  • 思春期・青年期アスリートに多い腰椎分離症
    (spondylolysis)は、成人期の腰痛持続や再発
    のリスクを示唆する。

    • 短期的には理学療法と休養で8〜93%が
      スポーツ復帰

    • その後の長期追跡では約42%が腰痛再発
      またはスポーツ継続困難を経験jospt

解説
腰椎の疲労骨折は成長期特有の脆弱性骨構造を背景に発生し、
高率に成人期腰痛へ移行する。特に多椎体性損傷や女性選手
は予後不良リスクが高い。


 

4. 若年期ケガ全般と腰痛リスク

  • 一般外傷(転倒やスポーツ外傷)についての大規模コホート
    は少ないものの、メタアナリシスでは「重大外傷→腰痛」
    の因果関係が一貫して認められる。

  • 軽度外傷でも反復的負荷や骨の脆弱性がある場合、将来腰痛
    リスクを高める可能性。


 

5. 実臨床への示唆

  1. 事故後フォロー:若年期に自動車事故などで腰部を負傷した
    患者には、長期予後(慢性腰痛化)を念頭に置いた早期介入
    ・運動指導が重要。

  2. ACEの評価:身体的虐待経験のある成人腰痛患者では、
    トラウマ背景を把握し心理的ケアを含めた総合的マネジ
    メントが有用。

  3. スポーツ外傷対策:成長期アスリートの腰部疲労骨折は
    早期診断と適切休養が鍵。再発防止には体幹筋群強化や
    柔軟性改善が有効。


 

 

References

  • Exposure to a motor vehicle collision and the risk of future back pain: unadjusted RR 2.7atlas.chiro

  • Adverse childhood experiences and chronic pain: physical abuse aOR 1.50pmc.ncbi.nlm.nih

  • Long-term outcomes of adolescent spondylolysis: 42% poor outcomejospt

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少し専門的に知りたい方(エビデンス)
内臓を支え包む横隔膜・腹膜の働きと
姿勢悪化による影響(AI支援による)

魔女の一撃!ぎっくり腰

横隔膜は全方向から力を受け上手くクッション性を発揮。
姿勢悪化では、その機能は発揮できず、力学的負担が増加

A.横隔膜

 

姿勢が悪化すると横隔膜の機能は低下します

姿勢の悪化は、①呼吸筋としての機能、
②姿勢筋としての機能の両方です。
それぞれに異なるメカニズムがあります。
呼吸と姿勢制御はセットです

 


1. 姿勢不良が横隔膜に与える構造的影響

① Zone of Apposition(ZOA)の減少

横隔膜は、身体の中で、まるで「東京ドーム
の様な唯一ドーム型の形をした筋肉です。

中央は腱(中央腱)、周囲は筋肉(肋骨部や腰椎部)です。
ZOAはこの筋肉部分のうち、下位肋骨の内側に接して立ち
上がっている範囲
を指します。ZOA以外の所は呼吸や姿勢
制御のために膨らんだ縮んだり、上がったり下がったり
など自由に動けます。横から見ると、肺とお腹の
間にある“立ち壁”のようなイメージです。

  • 横隔膜の「ドーム部(肋骨内側に沿う部分)」=ZOAは、
    効率的な腹腔内圧(IAP)発生と呼吸−姿勢の協調に重要。
    適度なIAP(腹圧)により体幹が安定する。
     

  • 過前弯+肋骨フレア(下位肋骨の前方突出)猫背では、
    ZOAが短縮・消失。
    ※身体が覆いかぶさり横隔膜がつぶれる

  • ZOAが減ると横隔膜の線維方向が垂直化し、下方への押し
    込み動作が優位
    になり、360°に均等な圧がかからなくなる。
    ※さらに下方に押されっぱなしで呼吸機能が低下
     

De Troyer A. J Appl Physiol 2016
Hodges PW. J Appl Physiol 2001

 


② 胸郭形状の変化(胸、肋骨の形が変わる

  • 猫背・胸椎後弯増強 → 前後径の短縮(胸(背)が縦に縮む)、
                後側方胸郭の可動制限
    動きが悪い

  • 結果:後側方拡張が減少し(沢山空気が入る横後ろ側の胸の広がりが低下
       吸気時の胸郭運動が前方偏重(
    前の方だけ動くが前も動きが減少

Lee LJ et al. Manual Therapy 2008 —
猫背姿勢で横隔膜運動が制限されることを報告。

 


2. 姿勢不良が横隔膜の呼吸機能に与える影響

姿勢 呼吸筋としての変化 機序
前傾・猫背 吸気容量の減少、努力性吸気で肩・首の補助筋優位 胸郭運動の制限、ZOA短縮
肋骨フレア+腰椎前弯過多 下位肋骨外挙の減少、腹腔圧の不均衡 横隔膜の線維方向変化、腹筋群の共収縮不全
側弯・回旋姿勢 片側の横隔膜運動制限、左右非対称呼吸 胸郭可動域の左右差、筋線維長の不均衡
 

 

3. 姿勢不良が横隔膜の姿勢筋機能(安定化機能)に与える影響

横隔膜は腹横筋・骨盤底筋・多裂筋と協働し、
腹腔内圧を利用して脊柱を安定させます。
姿勢や身体を上手く動かす上でとても大切!

 

しかし姿勢不良では:

  • 骨盤前傾過多 → 腹横筋・骨盤底筋の協調が崩れ、
             IAPの方向が前方へ逃げる。

  • 骨盤後傾・猫背 → 胸郭と骨盤の距離が短くなり、
             横隔膜の収縮距離が減る。

  • 結果:予測的姿勢調節(APAs)での横隔膜活動が低下し、
    四肢の動きに先行して脊柱を安定化させる能力が落ちる。

Hodges PW et al. Spine 2005 — 腰痛患者では横隔膜
の姿勢的活動が低下することを報告。


 

4. 臨床的なまとめ

「姿勢が悪いと横隔膜はこうなる」

  1. 呼吸機能低下:吸気量減少、胸郭可動域制限、補助呼吸筋依存

  2. 姿勢筋機能低下:IAP生成の効率低下、脊柱安定性の低下

  3. 左右差増大:片側優位の呼吸パターン固定化

  4. 慢性腰痛リスク上昇:腰椎安定性低下による二次的障害


 

 

5. 改善の方向性(臨床的アプローチ)

  • ZOAの再獲得:肋骨角度・骨盤位置を中間位へ

  • 胸郭可動性の回復:後側方拡張を促す吸気練習

  • 腹横筋・骨盤底筋との同期:軽負荷姿勢制御課題

  • 予測的姿勢調節の再教育:動作課題中の呼吸−姿勢連動

 

 

B.腹膜

腹膜(peritoneum)も間接的に姿勢制御に関わると考えられます。
ただし、横隔膜のように自ら収縮して姿勢を安定させる「能動的な筋」
ではなく「受動的な礎」、感覚・反射・支持構造としての役割が主体。

腹膜は横隔膜と連動している。
姿勢のセンサーとしての働きや
姿勢を保つうえで重要な腹圧に関係する。

 


1. 腹膜の基本構造と位置


2. 姿勢制御との関係メカニズム

(1) 固有受容感覚(Proprioception)への寄与

例:腹腔鏡手術時、腹膜伸展で横隔膜活動や
体幹筋緊張が変化した報告あり
(Takata et al., Anesth Analg, 2001)。


(2) 腹腔内圧(IAP)制御の受動的要素


(3) 痛みや防御収縮を介した影響

実験的に腹膜刺激が体幹伸展筋や横隔膜活動を
抑制する例あり(Ness et al., Pain, 1991)。


3. 臨床的意味


4. まとめ表

 

腹膜の関与 主な役割 姿勢制御への影響
感覚受容 張力・圧変化の検出 反射的な体幹筋活動調整
内張り構造 腹腔内圧の伝達 圧分布の均等化に寄与
防御反射 炎症・刺激時に収縮促進 呼吸様式変化・体幹剛性変化
 
  • ZOAの再獲得:肋骨角度・骨盤位置を中間位へ

  • 胸郭可動性の回復:後側方拡張を促す吸気練習

  • 腹横筋・骨盤底筋との同期:軽負荷姿勢制御課題

  • 予測的姿勢調節の再教育:動作課題中の呼吸−姿勢連動

    • 腹膜は腹腔全体を覆う二層構造の漿膜(壁側腹膜と臓側腹膜)。

    • 壁側腹膜は腹壁や横隔膜の内面に付着し、多くの感覚神経(特に体性神経)を含む。

    • 臓側腹膜は臓器表面を覆い、自律神経支配が主体。

    • 壁側腹膜には、伸展・圧迫・牽引を感知する機械受容器が存在。

    • 体幹や骨盤の姿勢変化によって腹腔内圧や臓器位置が変わると、腹膜もわずかに張力変化を受ける。

    • この情報は脊髄・脳幹へ伝わり、体幹筋の反射的調整に関与する可能性あり。

    • 横隔膜・腹横筋・骨盤底筋が作る「腹腔圧室」の内張りとして腹膜が存在。

    • IAP変化に伴い腹膜も張力変化を受け、それが反射性に腹筋群の活動を促す可能性が示唆されている。

    • 腹膜刺激(炎症・牽引)は**反射性腹筋収縮(guarding)**を引き起こす。

    • この防御収縮は呼吸様式を変え、腹腔圧分布や体幹剛性を変化させ、結果的に姿勢制御パターンを変える。

     

    以上、横隔膜と腹膜のお話でした。
    少し難しいですが、これらが姿勢や
    身体の運動性にかかわり、その機能
    低下がひいては腰痛にも関係すると
    いったお話でした。

    • 腹膜自体は姿勢制御の主役筋ではないが、
      「センサー」としての役割腹腔圧室の壁としての役割を持つため、間接的に姿勢制御に影響。

    • 腹膜刺激(炎症・手術後・癒着など)では、姿勢や呼吸パターンが変わりやすい。

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