カイロプラクティック・姿勢療法

姿勢と運動性、身体機能を向上させる姿勢療法で、お身体のお悩み根本解決!

KCSセンターたかの施術院

〒606-8103 京都市左京区高野西開町48-2

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腰椎分離症・腰椎すべり症

腰椎分離症・腰椎すべり症

 

*うちの子が分離症といわれたが、何?

*スポーツをやめなければならないのか?

*腰痛で日常生活にも支障が!

*再発・慢性化を防ぐには? ・・など

 

そんな分離症から解放されて
自由にスポーツ活動ができる
ようになるためのお話です

 

 

腰椎を横から見た模式図
左:分離症 右:すべり症

 

分離症、すべり症とは?

 

分離症 = 疲労骨折

腰の骨の骨折です。
骨折といっても、普通の骨折では
なく疲労骨折(※)です。

※疲労骨折は、骨が長期間、繰り返し負荷に
を受けることで、骨の微細な損傷が蓄まって
最終的に骨が折れる状態です。

(図の左側の赤線が骨折線)

10代に多いので発育性腰椎分離症とも
言います。ハードなスポーツ活動をし
いるお子さんに多いスポーツ外傷
す。
(※スポーツ要因が全体の90%)

※骨折なので、しばらく放置すると骨が引っ付
かなくなるので早めの対処が必要。

 

 

すべり症 = 骨のズレ
 

●腰椎分離すべり症

(分離 → すべり)

分離症が完治するとすべりません。

ところが、完治しないと骨折部がくっつ
かないで動く偽関節状態になります。

偽関節に至ったその何割かは、腰の骨が
移動してすべっていきます。(図右側)
この骨の移動がすべり症です

 

●腰椎変性すべり症

 (分離せず → すべり)

一方、分離(骨折)が無くて起こる
すべり症もあります。

50代以降の女性に多いことから、加齢
やホルモンの関係で腰を支える組織の
弱化で起こると考えられています。

※骨の後ろ側も一緒にすべるので
 脊柱管狭窄症につながりやすい。

 

分離症は骨折なので、
 医療機関への受診が必要です。

※早期に適切な治療を受けないと、完治し
ないことが多く、すべり症に発展させない
ことが大切です。

 

腰椎分離症とは?

分離症の起るところ

腰椎の分離症は、図の様に、赤色で示した関節突起間部parsの疲労骨折として発症

 

 

【腰の後ろ側の骨折

 

腰の骨折で有名なのは圧迫骨折
ですが、これは腰の前側です。
猫背で骨折は起こりやすい。

一方、分離症は腰の後側の部分で
おこる骨折です。腰をねじって反
らした時に起こりやすい骨折です。

これら2つは、姿勢や負荷のかか
る運動方向が、正反対です。

 

 

 

分離症の起るところ

骨折部は関節突起間部parsの赤〇内
上下の関節突起の間で起こる

 

【どこが折れているのか?】


骨折が起こっている所は
関節間突起部pars)です。

腰椎の後ろ側に、上下の骨をつな
いでいる椎間関節があります。
(上関節突起、下関節突起)

 

その上下の関節の間を関節間突起
部といいます。関節間突起部は
腰を反らした時、上下から圧力が
集中するところです。

 

 

Ⅹ線やCT、MRなどを組み合わせて
骨折の有無や治癒予想などが行われ
るようになって、より高い診断能や
治療成績が向上しています。

 

 

 

 

分離症の起るところ

腰のねじり反りのあるハード
なスポーツ
によるリスクが高い

 

 

分離症は10代のハードな
スポーツ選手に多い

 

●分離症のほとんどは、10代の
スポーツ
活動をしている子たち。

(※スポーツ以外の発症は10%未満)
 

サッカーや野球、バスケットボール
バトミントンなど
ハードなスポーツ
で腰のねじりに反りの加わる動きで
起こることが多いです。


●男女比(2~4:1)と男子に多い。
(※サッカーや野球は女子が少ないため
 男女比で男子が多いのも一因)

 

●最近、ハードなダンスなどでも
起きている例があります。

※成長期腰椎分離症の治療と診断:吉田徹
 日本腰痛会誌,9(1): 15 – 22, 2003

 

 

 

分離症の起るところ

ねじり反りが加わることで
関節間突起部に負荷が集中

 

なぜ、腰椎分離症に?

 

10代のスポーツ活動で分離症
が多いと言われています。

しかし全員、分離症ではありません。
なる人とならない人、どこが違うの
でしょうか?

 

下記に、その理由を挙げています。

1 遺伝

2 未完成な身体

3 ハードなスポーツ

4 姿勢から(当院)

 

1 遺伝

分離症は、兄弟姉妹間の調査で、先天性
(遺伝的要因)
もあるとされています。

一般的に、家族に分離症に人がいれば
そのリスク
が高まる可能性があります。

 

2 未完成な身体

10代は、身体はまだ未完成です。

負荷に対して弱い部分もあります。

身体の負荷に耐えれる強度を超えて、
腰に負担がかかり続けた結果、分離症
につながると考えられます。

 

 

3 ハードなスポーツ

習慣的にハードなスポーツをしている
ことで、腰部に負担が蓄積してゆきま
す。

特に腰をねじりながら反らすことがあ
るスポーツが、
分離症が発症しやすい
とされています。

 

4 姿勢から(当院)

1~3は、一般的に分離症になる原因
としてよくお話しされていることです。

当院の姿勢療法の立場から、その原因
を姿勢という面からお話いたします。

 

分離症が、実際に腰部で起こっている
メカニズムは、

①腰部のねじりと反り

②習慣的に繰り返す

③腰部に負担が一極集中

よって起こるとされています。

 

この①~③が起こる原因は、姿勢です。

姿勢が良いと、身体にひずみがなく、
身体の各関節(腰も)もスムーズに動
くことが出来ます。(だから姿勢が良い)

柔軟性が高くなり可動域が広くなります。
ねじりと反りの運動を繰り返しても負担
は来ませんし、身体に入ってくる力学的
負担は一極集中せずに上手に逃がすこと
が可能です。

 

なぜ、負担が来るのか?
それは、姿勢が悪くなって、ねじって
反った時の可動域限界が小さくなって、
関節が動きが悪くなってロックされた
ようにな状態になるからです。

 

だから、先天的にマイナス面があったり
骨や骨格が未完成で弱かったり、習慣的
にハードなスポーツを繰り返し続けてい
ても、身体の基本=姿勢が良ければ、そ
の負担を上手く逃がせてくれるのです。

この負担のかからない姿勢は、全身の
バランスの中で作られます。

 

 

 

 

 

腰椎分離症は治るのか?

 

分離症は治るのか?

骨折なので、早期に固定すれば自然改善
可能
です。

骨折なので、整形外科受診にてコルセット
による固定をしてもらい、骨が引っ付く
まで約3ケ月(人による)スポーツを
休んで安静にすることが大切です。

ただし、治癒は100%ではありません。
特に12歳以下の場合はその率は低下します。

 

 

発症直後早めの対処が望ましい

しかし、骨折後、時間が経過すればする程、
骨折の完全治癒は段々難しく
なってゆきます。

ある期間を経ると骨が全く引っ付かず偽関節
になる場合もあります。どんなに固定しても
骨融合は望めません。

 

発症直後の疲労骨折はMRで

疲労骨折の直後、数日は、レントゲンや
CTではわからない

一週間以上経過すると骨折ラインが
みえ始めます。

分離症発症直後は、MRIで、T1W、T2W、
脂肪抑制などを
組み合わせ、早期の骨折を
知ることが可能です。

 

 

 

予防は一極集中の負担を防ぐ良い姿勢

骨折を起こすparsは、左右2か所あります。

片側が分離した後、もう一方を守る必要が
あります。

そのためには、腰部に負担が一極集中する
こと防ぐ、良い姿勢を取り戻すことが大切
です。

 

 

 

すべり症を防ぐ

分離症は、骨の位置のズレはありません。

しかし、すべり症は、分離した骨同士が
すべって
位置のズレがあるのです。
ズレた骨が神経に触れ
痛みやしびれなどの
神経症状が出る場合があります。

 

骨折早期に固定することで、腰椎すべり症
へのリスクを
低減できると前述の吉田先生
よりの報告があります。

 

腰椎分離すべり症は、分離しているので
椎弓による馬尾神経の圧迫はありませんが、
骨折後、炎症の修復過程で周囲組織の
肥厚や線維化、新生血管産生など
将来、脊柱管狭窄症のリスクが高まります。

 

 

 

もし偽関節になったら

 

整形外科で、もう骨は引っ付きませんと
告げられることもあります。

そう言われても、これからも自分の身体
を使って生きていかなければ
なりません。

確かに、分離があることで腰痛になり易
い状態です。

ただし、分離症=腰痛ではありません
ので希望を捨てる必要はありません。

実際、分離症やすべり症で無症状の方も
多くおられますし、痛みが消えて普通の
生活やスポーツを続けられている方も多
おられます。

 

腰部の分離部に負荷が一極集中している
のが原因なので、その部分に負担のかか
らない姿勢を作ることが大切です。
負担がかからないと腰痛も解消可能。

 

 

 

腰椎すべり症とは?

すべり症のMR画像

図は、横から見た腰部のMRI写真。
椎体が前にずれているのが分かります。
分離のない無分離すべり症

 

腰椎の椎体が、ズレる病気です。

図では腰椎5番に対し、その上の4番目の
椎体が、前方すべりを起こしてます。

 

 

●すべり症には2つのタイプがあります。

 

1 分離すべり症
   分離症からすべり症になったタイプ

2 変性すべり症
       
分離なしですべり症になったタイプ

 

 

1は、主に十代のハードなスポーツなどで分離症
になった方が、そのまま
すべり症に移行する場合です。

2は、主に50代以降の女性で、腰部の支えなどが
緩んできて
、すべり症になったタイプです。
こちらは、椎弓で脊髄神経(馬尾)への圧迫があり
中年以降に起こることが多いため脊柱管狭窄症
に移行することが多いです。

 

 

腰椎不安定症に注意

すべり症は、ズレた後、自然に椎体がくっ付
いて固定化されていることが一般的です。

しかし、椎体がうまく固定化されない場合、
不安定に動く方がおられます。

これは「腰椎不安定症」といってとても
負担のかかる状態で、是非とも避けたいもの
です。

不安定症は、画像だけでは判断が難しく、
お話を
聞くことで判断できることが多い
です。

分離症かも?と思ったら

すべり症のMR画像

身体をねじり+反る動きが多い激しい
スポーツは分離症になる可能性が高い

 

●こんな症状があれば
 分離症の疑い。

 

  •  運動時に一瞬腰痛を感じる
  •  10代
  •  サッカー・野球・バスケットボール・バレー・バトミントン・テニス・卓球などのスポーツ
  •  腰を反ったり、反ってねじったら痛い
  •  腰やお尻、太ももの筋肉のハリ感や痛み
  •  このままでは大変なことになる本人の予感
  •  スポーツ時は痛く、普段の生活では普通
  •  スポーツ休止で楽になり、再開で腰痛再発
  •  姿勢が悪い(反り腰・猫背・側弯など)

 

●さらに簡単なチェック方法があります。

 

《簡単チェック方法》

片足立ちになって、身体を反らして痛いと
分離症の可能性あり。

 

 

男女比は、男性が女性の2~4倍とされ
ています。一番発症率が多いサッカーや
野球が圧倒的に男子が多いからその数字
になっており、近年女性のハードなスポ
ーツも増えているので注意が必要です。

 

分離症は骨折なので、発症早期だけが、
骨をちゃんとくっつけることができる
チャンス。

だから、これらの症状があったなら、
すぐに整形外科に一度受診してください。

 

 

分離症を進行させないように

 

腰の骨のには、関節間突起部parsは、
左右両側に1つずつ、2つあります。

1つだけの分離の場合すべり症には
なりません。もう片っぽが耐えてく
れているからです。

ただし、1つ分離すると、比較的簡単
にもう一方も分離しやすい。

そして、ここが大切です。

片側だけの分離なら、すべり症に発展
しません。
しかし、左右とも分離してしまうと、
止めているものが無くなり、すべり症
になるリスクが高まります。

 

次に、分離症やすべり症を姿勢によって
防ぐことをご紹介いたします。

 

分離症は良い姿勢で改善させる!

分離症の起るところ

背骨には適度でキレイなS字カーブがある

 

良い姿勢が身体を守っている

 

姿勢が良いと、運動性や身体機能が最大
限に発揮できます。

例えば、背骨のクッション性も向上する
ため、腰にかかる力学的な負担も軽くす
ることが可能です。

そうすることにより、日々の運動時に、
腰へのダメージが減ることで、分離症の
リスクを軽くできます。

姿勢療法は、分離症をなおすという考え
方ではなく、分離症になりにくい身体の
環境を整えてあげるという考え方です。

これは、分離症になった後でも、医療機
関で治療が終わった後も、予防的な面で
も負担を与えない身体つくりが重要です。

それを、良い姿勢が実現させてくれます。

 

背骨のカーブが負担を1/10に
 

背骨のカーブは、図のように3つあります。
首・背中・腰です。
物理学でこの3つのカーブがすべて機能的
に働くことで、計算上10分の1に、背骨
の一番下の部分への負担を減らすことが専
門家の間で知られています。

ただし、3つのカーブが、きれいに連続性
を保っていて、それぞれのカーブがクッシ
ョン性を保っていることが必要です。

例えば、背中が猫背や腰が反りすぎなどで
は、クッション性という一面だけを見ても
機能低下し、背骨の機能は完全に発揮する
ことはできません。

だから、姿勢バランスを整えて、身体に軸
を作り、運動性や身体機能を向上させてお
くことが大切なのです。

 

 

分離症改善のキーワード
ねじりと反りを正常化

 

身体は、生まれながら歪んでいます。
顔や身体は左右対称ではありません。

生まれつき(遺伝)や、成長にともなっ
て(発育性)、
事故やケガがキッカケな
どで身体に歪が生じてゆきます

さらに、環境やクセ習慣で日々歪んでい
きます。

例えば、パソコン作業やスマホの視聴。
字を書く時や食事をとるときの姿勢など
日々、自分の居心地がいい身体の使い方
をします。誰でもするのです。

この偏った自分の身体の使い方は、人が
無意識に
行う行為であり、身体の歪は避
けられません。

 

そうやって作られた身体には、
動きやすい方向と
そうでない方向が
生まれます。

 

腰でも同じです。

 

何が問題か?

 

それは
加わった外力を
うまく逃がせる方
向と
そうでない方向が
出てくるのです。

 

特にスポーツなどで、この力学的負荷を
うまく
逃がせない場合、腰部に負担が蓄
積してゆき
分離症の発症につながります。

 

これを何とかしないといけない。

 

姿勢と運動性の改善が
分離症を改善し予防する

 

したがって、根本である身体全体の姿勢を
矯正することで、ねじれや側方、前後への
身体の歪を取り除くことです。

腰椎分離症は、その発症メカニズムから
普段何の気にもならない身体に、負担を
かけ続けている、特にねじりの改善が
重要
です。

分離症やすべり症を抱えながらスポーツ
をされておられる方、医療機関で治療が
終わられた方、これから予防をしようと
思っておられる方、良い姿勢バランスは
どんな状態でも必要ですので、ご相談く
ださい。

 

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